実は2014年から10年近くも続いているNISA制度。

あまりピンと来ない人も、聞いたことがあるけれどもまだ始めていない人も、初めて聞いた人もこの機会にチェックしておきましょう。


NISA・つみたてNISAとは?

株式や投資信託へ少額から投資でき、その投資で得られた利益にかかる税金を非課税にできる制度です。

通常、投資で得た収益には20.315%の税金がかかりますが、NISAやつみたてNISAを利用すると非課税になるのです。


例)投資信託などの資産運用で10万円の利益を得た場合
 通常 ⇒8万円受け取れる(10万×20.315%の税金がとられる)
 NISA・つみたてNISA⇒10万円受け取れる


この運用益非課税という部分が、制度を利用する最大のメリットなんですね。

またつみたてNISAのような積立投資では、「利益が利益を生む」仕組みが出来上がるため、長期間の積み立てほど大きな利益を得やすいというメリットも。



貯金より投資の理由

紙幣と印鑑、電卓の上に寝転ぶブタ

ではなぜこういった制度が誕生し、推奨されているのでしょうか。


インフレの進行

近年の日本は物価上昇の一途。これまで100円で買えていたモノが200円になると、同じモノを買うのに2倍のお金が必要に、つまりお金の価値は2分の1に下がることになります。

このようにモノの値段が上がりお金の価値が下がる=インフレが進む世の中では、貯金している(眠っている)お金の価値も下がるばかり

数十年後、同じ金額の紙幣が手元にあったとしても、その価値自体は落ちている可能性が高いということです。


そこで資産を株式や外貨、貴金属などお金以外のものに変えることで、資産価値の目減り(インフレ・リスク)への対策が有効になります。


日本人は預金・貯金の習慣が身についている

定期預金の金利は1%に満たない程度。つまりお金を預けているだけでは資産は増えるどころか、先述の通り価値が下がる一方です。

しかし投資というものになじみのない日本人は、「株なんて、ギャンブルみたいで怖い」「損するより貯めたい」と考えがち。


恐れるべきは投資のリスクよりも、価値の低下。お金を手元に貯め込んで安心している場合ではありません。


もらえる年金に期待できない

少子高齢化により、若い世代の人々が将来もらえる年金は低水準になっていく見込みです。

定年後の資金を今からコツコツ貯めることも大事ですが、貯めるだけではなく増やすという選択肢も考えましょう。

投資は今ある資産を守り、増やし、将来に向けた長期的な資金形成としても重要なのです。



NISAとつみたてNISAの違い

「お金は寝かせるものじゃない、動かすもの!」ということが理解いただけましたか?

そんな“お金を動かす=投資”に対する支援として、NISAやつみたてNISAの制度があります。


似たような言葉だし、違いもわからずはじめの一歩が踏み出せない…

そんな方のためにNISAとつみたてNISAの違いをご説明します。


     
つみたてNISA NISA
投資方法 積立投資 一括投資・積立投資
投資可能商品 投資信託・ETF 投資信託・ETF・REIT・個別株式
お金の引出し いつでも可能
節税効果 投資で得た利益(売却益・配当金など)が非課税
毎年の積立上限金額 40万円
(月3万3,333円)
120万円
投資可能期間(現行) 2037年まで 2023年まで
非課税で運用できる期間 20年
(最大で800万円が非課税に)
5年
(最大で600万円が非課税に)


違い①投資方法

つみたてNISAは積み立て投資のみとなります。
NISAは一括買い付けと積み立ての両方が可能です。一括買付では短期の利益を狙えます。

違い②投資対象商品

つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託やETFのみなので、個別に選べないまたは選ぶ必要がないのです。
NISAは上場株式(ETF、REIT含む)や投資信託が選択でき、自由度が高いので個別株へも投資したい人向けです。


違い③非課税投資枠=年間の積み立て上限額

つみたてNISAは毎月少額をコツコツ積み立てるイメージで、NISAは一括でまとまった金額を株式などに投資できます。


違い④投資可能期間

つみたてNISAは現状2037年まで投資可能
新制度で2042年まで延長

NISAは現状2023年まで投資可能
新制度で2028年まで延長

時限措置として決められていた期間が、新NISAによって延長されるので、今からはじめても遅くはありません


違い⑤非課税運用期間

これは株や投資信託で得た運用益にかかる税金が非課税になる期間のことです。

つみたてNISAは20年と長く、長期的な運用が前提となっています。
NISAは5年と短いので、株式の買い付けなどで短期的に利益を上げたい人向けです。



比較まとめ

比較からも見えてきた通り、NISAとつみたてNISAではその投資スタイルや向いている人が変わってきます。

つみたてNISA

  • 商品選び・タイミングなどよくわからない
  • 安定的に投資したい
  • 長期でコツコツ積み立てたい

投資初心者向け


NISA

  • 個別株に投資したい
  • 短期で大きな金額を投資、利益を得たい
  • 自分で売買のタイミングが判断できる

投資上級者向け


投資が初めての方など、初心者はまずはつみたてNISAからはじめるといいですね。



NISA・つみたてNISAのはじめ方

① 口座を開設する金融機関を決める

② 口座を開設する(必要書類を用意、口座やクレカの登録)

③ 税務署の審査

④ 口座開設完了

⑤ 口座へ入金する

⑥ 投資する銘柄・金額を選ぶ


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今までなんとなく手を出せずにいた方も、これを機にまずは口座開設からスタートしてみてはいかがでしょうか。

もちろん投資のリスクはゼロではありませんので、しっかりと見極めながら、自己責任ではじめていきましょう。


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参考

・松井証券サイト「なぜ投資が必要なのか」
・トレジャーネット(むさし証券)連載コラム「初めての投資信託」“投資が必要な理由って?”
・Research Online「岸田総理が言う資産所得倍増プランとは?」
・マネーはじめてナビ「つみたて(積立)NISAとは?メリデメから始め方までわかりやすく解説」



※各種情報は2022年6月30日時点の情報です。