そもそもオーガニックって?
「オーガニック」とは「有機」を意味し、農薬や化学肥料に頼らず、環境への負荷をできる限り少なくした農林水産業や加工方法のことを指します。
ちなみにヨーロッパでは「BIO(ビオ)」と呼ばれています。
農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術などを避け、土や水、太陽など自然界の力だけで作物を育てるので、安全性だけではなく自然環境に配慮された農法なんですね。
ただし“オーガニック=完全無農薬”ではありません。認可された天然成分由来の農薬・肥料などを使用し作られたものもあります。
製品として「オーガニック」「有機」を謳えるものは、認証機関による厳しい基準をクリアしたものだけ。
認定された製品には有機JASマークをつけることができ、その製品や製造元は人と環境への配慮を重んじているという目印にもなります。
オーガニックの印象とメリット
オーガニック食品、オーガニックコスメといえば値段が高いイメージではないでしょうか。
農薬や化学肥料に頼らない分、時間や手間を要するためコストが上がるほか、有機JAS認定を取得するためにも費用がかかるのだとか。
しかしそんなオーガニック製品を生活に取り入れるメリットも、もちろんあります。
1.安全性を感じられる
農薬は必ずしも危険なわけではありませんが、殺虫剤など科学的な薬剤を用いて育てられた作物が100%安全とも言い難いもの。
オーガニックであれば、そういった残留農薬や化学肥料への不安も軽減できます。
また食品添加物や遺伝子組み換え食品に関しては、安全が確認できてはいるものの、危険性や環境への影響など懸念も残ります。
そういった点でも、オーガニックならリスクを感じず食べられる・利用できるという安心感がありますね。
特に小さい赤ちゃんや子どもは体が小さい分、摂取する食品の影響も受けやすいもの。
アレルギーや食品添加物を気にするのと同じくらい、原材料となる野菜やくだものなどの育った環境も気にかけたいところです。
2.環境にやさしい
オーガニックな農法は、人へのやさしさだけではなく土壌や水質、大気などの環境保全にもつながります。
もともと自然界に存在する生物や微生物の力だけで作物を育てるため、よりナチュラルな食物連鎖が保たれるんですね。
土や水は巡り巡って人間の体に入ってきます。
自然の力だけで植物や動物を育て、環境への負担を減らすことが、我々人間へのやさしさにもつながるのです。
SDGsとの深い関わり
テレビや雑誌などで頻繁に目にするようになったSDGs、ここにもオーガニックが活きています。
そもそもSDGsとは、「Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)」の略で、地球上の誰しもが直面するグローバルな課題の解決を目指すというものです。
具体的には貧困や平和、気候変動、不平等など17のテーマや目標に向かって、個人や企業、地域でできる取り組みを実施していきます。
たとえば目標3「すべての人に健康と福祉を」、この中の
ターゲット3.9:2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質および土壌の汚染による死亡および病気の件数を大幅に減少させる。
こちらはまさにオーガニック農法によって達成し得る目標ですよね。
有機農産物を育てる農家の方々の生活から、作物が育つ地域の環境、わたしたちの健康など、SDGsの観点からはあらゆる目標へのアプローチが期待できます。
つまりオーガニックの選択によって、身近なところからSDGsを実行できるというわけなのです。
おすすめオーガニック製品・ショップ
オーガニック食品
オーガニックコスメ・化粧品
持続可能な選択を
オーガニックな食品を摂取する、オーガニックコスメを使用することが自分だけでなく環境や社会への貢献になるって、すごく夢があるなと感じます。
しかし好みではなかったり、値段が高いのに無理したり、自分に合わないものを取り入れる必要はありません。
製品としての魅力やおいしさを求める中に、オーガニックが含まれているのが理想ですね。
人や環境へのやさしさを感じられる製品を、あなたの暮らしにも取り入れてみませんか。
※参考
・日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会「Q&Aでオーガニックを知ろう!」
・Spaceship Earth「オーガニックとは?生活に取り入れるポイントやSDGsとの関係まで」
・Ethical Choice「オーガニック食品の効果やメリットとは?人気の通販・スーパーを厳選して紹介」
・外務省「SDGsとは?」